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プロのスウィングとアマチュアのスウィングはどこがどう違うのか? |
「ゴルフネットワーク」(CS放送)の「ゴルフギア情報局」で毎月新しいゴルフギアを紹介している。レポーターの土屋さんがアマチュアでも簡単にスピンがかかるウェッジをプロゴルファーと一緒に検証していた。ピンから50〜60ヤード離れたフェアウェイからプロと土屋さんが4〜5球ほどショットをした。やはりプロのアプローチショットの方がスピンのかかり具合は大きかったが、土屋さんのショットもそこそこのスピンがかかってカップに寄っていった。土屋さんは満面の笑みを浮かべ大喜びだった。しかしその時プロが一言「僕たちプロの打ち方とは全く違いますけどね。」一瞬土屋さんは絶句したが、「いいんですよ。あれぐらいスピンがかかれば満足です。」と精一杯切り返したが本心は納得がいかなかっただろう。土屋さんのスウィングはスピード感に溢れた綺麗なスウィングである。ゴルフ関連の仕事をされているのでプロゴルファーたちのレッスンも何回となく受けているはずであるのに、このプロゴルファーの一言である。プロの打ち方とアマの打ち方にどんな違いがあるのだろうか?みなさんは、お分かりになるだろうか?
私ども研究会から出版している「ノーモア開眼ゴルフ読本」にも記述してあるが、英語のswingの問題である。英和辞典のswingの項目を引いてみると、日本人が期待している『振る』という意味はなかなか出てこない。主たるswingの意味は音楽系のswingに代表される身体を揺さぶることなのである。日本語の『振る』に‘てへん’がついているので手を使ってしまうことに、そもそものボタンの掛け違いが存在するのである。
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ボールが『重い』とはどんなことだろう?それは球速に現れない「何か」 |
プロ野球の選手たちが、痛いほど感じた「重いボール」。バットを強振しても押し戻されるような感覚が残ったという。野球評論家たちは、「大リーグのピッチャーは手が大きい。だから回転数の少ないボールが投げられる。回転数の少ないボールが重く感じるんだ。」と当時分かったような言い方をしていた。彼らの体力・筋力を考えたら「重いボール」の存在も頷ける、という感覚的論調も当時には存在していた。しかし、そんな運動力学のみを論じても絶対解決しない。
ダイエーホークスの和田 毅投手は、甲子園当時無名だった。早稲田大学進学後、スポーツ科学を専攻していた部員と出会って「地球1周分走り込まないと良いボールは投げられない!」と言われ体力・脚力を作り上げた。でも良いボールはなかなか投げられなかった。それは、運動力学にしか注目していなかったからだ。バットやボールを扱う野球などの球技は物理系力学を人間運動力学に重ね合わせなければ問題解決しない。和田投手が部員とキャッチボールしながら…ある時その現象に偶然出会えた。「重いボール」の扉を開けることができたのだ。その後の六大学野球、プロ野球、五輪代表での大活躍は周知の通りである。彼はボールスピードで打者と対峙するのでは無く、ボールの「切れ」で勝負するピッチャーである。「重いボール」は決して球速とは関係無いことの証明である。
※和田投手と行動を共にした早稲田のT氏は、この投法を「ナンバ投法」と断言しているが、これは、和田投手が偶然見つけた産物である。決して「ナンバ投法」を目指したものでは無い。 |
プロゴルファーたちの力みの無いスウィングに「重いボール」の影がある!? |
トーナメント会場に行ってみると、プロゴルファー達の打球音には本当に度肝を抜かれる。スピーディーなスウィングをするプロにはそんな打球音も納得してしまうが、「新体操」のリボンを振っているようなスウィングのプロ達から発せられる重量級の打球音には不思議さを感じてしまう。これもクラブシャフトの物理的力学と人間の身体力学の微妙なコラボレーションから成り立っている。重量級の打球音はプロゴルファーのクラブを操る技術を知っている身体力学の結果なのである。
ゴルフにとって「重いボール」は、ドライバーの飛距離よりアプローチにより効果を発揮している。ロブショットのゆっくりとしたスウィングやスピンの効いたライナー性のアプローチの「重いボール」でプロ達はギャラリー達を魅了することになる。
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テニスのトップスピンが少ないバックスウィングで出来る訳 |
物理で使う鉄球が数個連なる振り子は、振り幅を大きくすればするほど大きな力になって反対側の振り子に力を伝え鉄球を大きく揺らす。しかし身体力学にこの現象は当てはまらない。特にラリーのスピードを競うテニスにとって大きなバックストロークは致命的である。
歴史に名を残す名プレイヤーのビョン・ボルグのトップスピンを繰り出すコンパクトなフォームはスピードで他を圧倒していた。しかもトップスピンの効き具合とボールの重みは対戦相手に相当のダメージを与えていたはずである。ここにも物理系力学と身体力学のコラボレーションにのみ起こりうる独特な力学現象が生じているのである。 |